この記事について
この記事は、編集部がファクタリング会社への取材で得た内容をもとに構成しています。特定を避けるため、地域・取引先・金額などの具体は一般化しています。掲載内容は一般的な情報提供であり、個別の可否・条件を保証するものではありません(私たちの約束)。
繰り返し使ってきた末に断られる。その理由はさまざまですが、突きつめると「信頼が積み上がらなかった」という一点に行き着きます。売掛先からの入金がそもそも入っていない。2社間で回収したお金を、約束どおり会社へ戻せていない(精算の遅れ)。申告した内容と、事業の実態に食い違いがあった。そして——ファクタリングを重ねても、事業も資金繰りも一向に好転しなかった。
最後の一つは、いちばん切ない理由かもしれません。ファクタリングは本来、入金までの谷を埋める「つなぎ」です。それが「依存」に変わり、毎月それでしのぐようになると、手数料が利益を削り、体力はむしろ落ちていく。断られたのは、その悪循環に歯止めがかかった瞬間、という見方もできます。「橋として使い、卒業する」という考え方は、対のコラムでくわしく触れています。
いっぽうで、今回聞いたのは、その逆の話でもありました。ある建築会社は、他社で行き詰まっていました。ところが、ある独自審査のファクタリング会社は、すぐに社長に会い、事業計画と今後の資金繰り、そして事業にかける熱意まで聞き取ったうえで、二千万円規模の資金化を実行したそうです。
ここで誤解してほしくないのは、これは「審査なし」とは正反対だということ。数字だけを見て機械的に落とすのではなく、事業の中身と先行きまで踏み込んで見た——つまり、審査を"浅く"したのではなく"深く"やった結果、他社とは違う結論に至った。こうした独自の審査基準を持つ会社は、実は少なくありません。「審査なし」を掲げる業者はむしろ危険な目印です(審査に通らない理由と通すコツ)。
付け加えると、ファクタリング会社は、審査で決算書や資金繰り、事業計画まで見ます。多くの企業の内情を、銀行や税理士とはまた違う角度で知る「プロ集団」でもある。だから、資金を出すだけでなく、事業の相談相手になり得る会社も少なくありません。今回のように、社長の計画や先行きまで一緒に見てくれる姿勢は、そうした一面のあらわれです(ただし「コンサル料」名目の上乗せには注意を)。
だからこそ、思うのです。1社に断られても、それで終わりではない。逆に、1社の「すぐ実行します」に飛びつくのも、まだ早い。会社によって、見ているところも、出せる答えも、これだけ違う。ならば、相見積もり——複数社に当たって比べること——が、結局いちばん確実です。自分の事業を、正しく評価してくれる相手を見つけるために。建設・建築業の資金繰りについては建設業のファクタリング活用ガイドもあわせてどうぞ。
そしてもし道が開いたとしても、それが「つなぎ」であることは変わりません。渡ったら、渡りきって卒業を見据える。今回断られた方たちと同じ場所に、二度と戻らないために。私たちは順位もおすすめもつけません。だから、こういう話も、良いところも気をつけるところも、そのままお伝えします。
関連コラム:審査に通らない理由と通すコツ / 建設業の活用ガイド / 使い続けから卒業する
「他社で断られた」「条件を比べたい」——そんなときこそ、複数社をまとめて。順位もおすすめもつけません。あなたの事業を正しく見てくれる相手を、あなたの目で選べます。
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