この記事の監修・編集について
本記事は、株式会社GKMが運営する「法人資金支援センター」編集部が作成・編集しています。当編集部は、登録いただいているファクタリング会社各社への取材・ヒアリングをもとに、実務に即した情報をまとめています。掲載内容は一般的な情報提供であり、特定の業者をおすすめするものではありません(私たちの約束)。法律の解釈は専門家によって見解が分かれることや、時代とともに変わることもありますので、実際のご契約にあたっては契約書の内容をご確認のうえ、必要に応じて弁護士等の専門家にご相談ください。専門用語はファクタリング用語辞典でも確認できます。
結論:融資より通りやすいが、落ちることもある
ファクタリングの審査は、銀行融資にくらべて通りやすいのが大きな特徴です。理由は、審査の中心が「自社の財務状況」ではなく「売掛先(取引先)の信用力」にあるから。自社が赤字でも、税金滞納があっても、利用できる場合があります。そもそもの仕組みから確認したい方は、ファクタリングとは?仕組み・メリット・銀行融資との違いもあわせてご覧ください。
とはいえ、誰でも必ず通るわけではありません。売掛先の信用や書類の状態によっては落ちることもあります。本記事では、審査で何を見られるのか・なぜ落ちるのか・どうすれば通りやすくなるのか、そして断られたときにどうするかを、順を追って解説します。申込前に書類を揃えておきたい方は必要書類チェックリストも便利です。
審査で見られる主なポイント
ファクタリングの審査で重視されるのは、おおむね次の4点です。自社の決算書よりも、売掛金そのものに関する項目が中心になります。
| 見られるポイント | 内容 |
|---|---|
| 売掛先の信用力 | 取引先がきちんと支払える会社か(最重要) |
| 売掛金の実在性 | その請求が本当に存在する取引か |
| 支払期日 | 入金予定日が近いほど評価されやすい |
| 書類の整合性 | 請求書・通帳・契約書の金額や日付が合っているか |
ポイントは、審査の主役があくまで売掛先だということです。自社の規模や利益より、「その売掛金が期日にきちんと入金されるか」が問われます。利用者(自社)の信用が見られないわけではありませんが、売掛先の信用力が高ければ、自社の状況に不安があっても通ることは十分にあります。
審査の流れ(申込から入金まで)
審査の進み方を知っておくと、どこでつまずきやすいかが見えてきます。一般的な流れは次のとおりです。
- 1. 申込・ヒアリング:売掛先・売掛金の額・入金予定日などを伝えます。
- 2. 書類提出:請求書・通帳のコピー・契約書などを提出します。ここでの不備が審査の遅れや否決の主因になります。
- 3. 審査:売掛先の信用力と売掛金の実在性を中心に確認されます。
- 4. 見積り・契約:手数料の見積りを確認し、納得できれば契約します。手数料の目安は2社間で5〜17%、3社間で2〜9%程度です。
- 5. 入金:契約後、指定口座へ入金されます。2社間方式なら最短即日のこともあります。
審査に通らない主な理由
落ちる場合、原因の多くは次のいずれかです。自社の業績そのものより、売掛金まわりの問題が中心です。
① 売掛先の信用力が低い・支払い遅延が多い
審査の主役は売掛先です。取引先の支払い能力に不安がある、過去に遅延が多い、といった場合は通りにくくなります。
② 売掛金の実在が確認できない
請求書はあっても、契約書や入金履歴など「その取引が本当にある」ことを示す裏づけが不足していると、審査が進みません。
③ 書類に不備・金額の不整合がある
請求額と通帳の入金額が合わない、日付がちぐはぐ、といった不整合は審査が止まる典型例です。不正を疑われることもあります。
④ すでに他社へ譲渡済みの債権(二重譲渡)
同じ売掛金を複数社に譲渡することはできません。二重譲渡が疑われる債権は対応不可です。過去に別の会社で資金化した売掛金を、重ねて申し込まないよう注意してください。
⑤ 債権譲渡禁止(譲渡制限)特約が付いている
契約に「債権を第三者に譲渡してはならない」という特約が付いている売掛金です。2020年の民法改正で、特約付きでも譲渡自体は可能になりましたが、実務ではトラブルを避けて敬遠する会社もあります。特約の有無は事前に伝えておくと、対応できる会社を選びやすくなります。
⑥ 売掛先が個人・給与ファクタリング目的
売掛先が個人の場合は、信用力の確認が難しく審査が通りにくくなります。また、給与を対象にした「給与ファクタリング」は貸金にあたり違法で、当サイトでは扱いません。一方で、売掛先が法人で事業用の売掛金があれば、個人事業主・一人親方の方もご相談いただけます(詳しくは個人事業主・フリーランスのファクタリング)。
会社ごとに審査結果が分かれる理由は、なぜ会社によって審査結果が違うのかでも解説しています。
審査を通すための7つのコツ
① 必要書類を漏れなく揃える
請求書・通帳のコピー・取引基本契約書・登記簿謄本などが一般的です。揃っているほど確認が早く、審査がスムーズに進みます。何が要るかは必要書類の解説で確認できます。
② 信用力の高い売掛先の債権を選ぶ
複数の売掛金がある場合、上場企業や官公庁など信用力の高い取引先の請求書を選ぶと通りやすくなります。
③ 入金実績のある継続取引を選ぶ
過去に期日通り入金されている取引先は確認が取りやすく、評価も高めです。新規取引先より継続取引が有利です。
④ 書類の金額・日付のつじつまを合わせる
請求書・通帳・契約書の数字が一致しているか、提出前に自分で見直しておきましょう。小さな食い違いが審査を止めます。
⑤ 事情は隠さず正直に申告する
赤字や税金滞納などの事情は、隠すよりも正直に伝えたほうが結果的にスムーズです。後から判明するほうが信頼を損ねます。
⑥ 支払期日が近い売掛金を選ぶ
入金予定日が近い債権ほど回収リスクが低く、審査で有利になりやすいです。
⑦ 1社で決めず複数社に相談する
審査基準は会社ごとに違います。1社で断られても別の会社では通ることが珍しくありません。複数社を比較するのが、通過率を上げる一番確実な方法です。
「審査なし」「審査が甘い」をうたう業者に注意
審査に不安があると、「審査なし」「審査が甘い」「即日必ず通る」といった言葉に、つい引き寄せられてしまいます。しかし、これらは避けるべき業者の目印と考えてください。
ファクタリングは、売掛先の信用や売掛金の実在を確認して買い取る取引です。健全な会社であれば、審査は必ず行います。「審査なし」を掲げる相手は、次のようなリスクを抱えていることが少なくありません。
- 悪質業者・違法な貸付の可能性。審査を省く代わりに、実質的な高金利の貸付(ヤミ金)を装っているケースがあります。
- 相場を大きく超える手数料。後から不透明な費用を上乗せされることがあります。
- 買い戻し(償還請求権)を求められる。「売掛先が払わなければ、あなたが買い戻す」という条件は、実質的に貸付に近く、金融庁も注意を促しています。
当サイトは、こうした「審査なし」「審査が甘い」というワードを狙わず、むしろ避けるべき目印として扱っています。大切なのは、審査に通る近道を探すことではなく、審査の理由を正しく理解して、誠実な会社を選ぶことです。見分け方は違法・悪質業者の見分け方もご覧ください。
参考:金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」。
よくある誤解:赤字・税金滞納=審査落ち、ではない
「赤字だから」「税金を滞納しているから」と諦めてしまう方が多いですが、これは誤解です。審査の中心は売掛先の信用力なので、自社の財務状況だけで一律に落ちるわけではありません。ただし、税金滞納が進んで差し押さえのリスクが高いと判断される場合は、断られることもあります。詳しくは関連コラム「赤字・税金滞納でもファクタリングは使える?」をご覧ください。
それでも落ちたら? 次の一手
1社で断られても、そこで終わりではありません。落ち着いて、次の順番で見直してみてください。
- 断られた理由を確認する。売掛先の信用なのか、書類なのか、特約なのか。理由が分かれば打ち手が変わります。
- 対象にする売掛金を変える。別の(より信用力の高い、期日の近い)売掛先の請求書で申し込むと通ることがあります。
- 書類を整えて再申込する。不備や不整合が原因なら、そこを直すだけで結果が変わります。
- 別の会社に相談する。審査基準は各社で違うため、断られた案件が別社で通るのは珍しくありません。
それでも売掛金自体がない、条件が合わない場合は、ファクタリング以外の資金調達(銀行融資、日本政策金融公庫、補助金・助成金など)も含めて考えるのが本筋です。資金繰り全体の整え方は、資金繰り改善の基本ガイドで体系的に解説しています。
月末が近づくと、「他社で断られて再契約できない」というご相談が増えます。理由はさまざまですが、ある建築会社は、他社で行き詰まった後、独自の審査基準を持つ会社が事業計画や今後の資金繰りまで見て、二千万円規模の資金化に至ったそうです。これは「審査なし」とは逆で、事業の中身を"深く"見た結果でした。会社によって、見るところも出せる答えも大きく違います。
編集部ノートで読む:「もう買い取れない」と言われた建築会社が、次の一歩を踏み出せた話 →編集部がファクタリング会社への取材で得た内容をもとに構成。金額等は一般化しており、個別の可否・条件を保証するものではありません。
1社で決めず、複数社に相談する
ここまで見てきたとおり、審査基準は会社ごとに違います。ある会社で断られた案件が、別の会社では通ることも珍しくありません。だからこそ、審査に不安があるときほど、1社で決めず複数社を比べることが、通る可能性を上げる一番確実な方法になります。
とはいえ、1社ずつ電話して条件を聞いて回るのは、手間も時間もかかります。一括査定なら、一度の入力で複数社に相談できます。なお、一括査定だから審査が甘くなるわけではありません。審査は各社が通常どおり行います。変わるのは「相談先を探す手間」だけです。私たちは順位もおすすめもつけません。判断の材料をそろえてお渡しするので、最後はあなたの目で選んでください。
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審査に不安がある方・他社で断られた方も、まずは相談だけでも。
売掛先(取引先)が法人で、事業上の請求書(売掛金)があればご相談いただけます。法人はもちろん、事業用の売掛金がある個人事業主・一人親方の方も対象です。複数社の条件をまとめて比較でき、通る可能性の高い会社を見つけやすくなります。詳しいご希望は、折り返しのご連絡でうかがいます。
よくある質問
Q. ファクタリングの審査は融資より通りやすいですか?
A. 一般的に通りやすいとされています。審査の中心が自社の業績ではなく売掛先の信用力にあるため、自社が赤字や税金滞納でも、売掛先の支払い能力が確かであれば利用できる場合があります。ただし誰でも必ず通るわけではなく、可否は各社の審査によります。
Q. ファクタリングの審査に通らない主な理由は?
A. 売掛先の信用力が低い、売掛金の実在が確認できない、書類に不備・不整合がある、二重譲渡が疑われる、債権譲渡禁止特約がある、売掛先が個人、といった点が代表的です。多くは自社の業績そのものより、売掛金まわりの問題です。
Q. 1社で審査に落ちたら、もう無理ですか?
A. いいえ。審査基準は会社ごとに異なるため、1社で断られても別の会社では相談できることが珍しくありません。まずは断られた理由を確認し、書類や対象にする売掛金を見直したうえで、複数社を比較すると対応可能な会社が見つかりやすくなります。
Q. 赤字や税金滞納があると審査に通りませんか?
A. 赤字でも利用できる場合は多く、税金滞納も状況により相談可能です。審査の中心は売掛先の信用力だからです。ただし滞納が進み差し押さえのリスクが高いと判断される場合は、断られることがあります。事情は隠さず正直に伝えるほうが、結果的にスムーズです。
Q. 債権譲渡禁止特約が付いていると審査に通りませんか?
A. 2020年の民法改正により、譲渡制限特約が付いた売掛金でも譲渡自体は可能になりました。ただし実務では、トラブルを避けるためにこうした債権を敬遠する会社もあります。特約の有無や売掛先との関係によって対応が分かれるため、事前に伝えて相談できる会社を選ぶとよいでしょう。
Q. 「審査なし」をうたうファクタリング会社は使って大丈夫ですか?
A. おすすめしません。ファクタリングは売掛先の信用などを見て買い取る取引なので、まったく審査がないというのは実態にそぐわず、悪質業者や実質的な貸付(違法な高金利)を疑うべきサインです。当サイトは「審査なし」「審査が甘い」を狙わず、むしろ避けるべき目印として扱っています。手数料の根拠を説明でき、契約書を交付する会社を選んでください。
Q. 個人事業主・一人親方でも審査に通りますか?
A. 売掛先が法人で、事業上の請求書(売掛金)があれば、個人事業主・一人親方の方もご相談いただけます。当サービスは法人が中心ですが、事業用の売掛金がある方は対象です。ただし売掛先が個人の場合や、給料の前借り目的の場合はお受けできません。少額や個人事業主への対応可否は会社ごとに差があります。
Q. ファクタリングの審査にはどれくらい時間がかかりますか?
A. 会社や契約方式によりますが、必要書類がそろっていれば最短即日〜数営業日で結果が出るケースがあります。売掛先に通知しない2社間方式のほうが早い傾向です。書類の不足や金額の不整合があると確認に時間がかかるため、事前にそろえておくと審査がスムーズです。
Q. 審査ではどんな書類が必要ですか?
A. 一般的には、請求書、通帳のコピー(入金履歴)、取引基本契約書、本人確認書類、登記簿謄本などです。売掛金の実在と、売掛先からの入金実績を確認できる書類がそろっているほど、審査は早く進みます。必要書類は会社ごとに異なるため、申込前にチェックリストで確認しておくと安心です。
審査に不安がある方も、他社で断られた方も、まずは無料でご相談を。順位もおすすめもつけません。複数社をまとめて比較し、通る可能性の高い会社を、あなたの目で選べます。
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編集部より:審査を怖がりすぎないで
「審査」という言葉に身構えて、申し込む前から諦めてしまう方を多く見かけます。ですがファクタリングの審査は、銀行融資のように自社の業績を厳しく問うものとは性質が違います。見られているのは主に売掛先の信用力。だからこそ、書類をきちんと揃えて正直に相談すれば、思っていたより道は開けます。不安なときほど「審査なし」の甘い言葉が魅力的に見えますが、そこは踏みとどまってください。1社の結果がすべてではありません。断られた理由を確かめ、条件を見直して、複数社を比べる。遠回りに見えて、それがいちばん確実で、いちばん損の少ない進め方です。
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