この記事は、編集部がファクタリング会社への取材で得た内容をもとに構成しています。特定を避けるため、地域・取引先・金額などの具体は一般化しています。掲載内容は一般的な情報提供であり、個別の可否・条件を保証するものではありません。
この記事の要点
- 中心に見られるのは「売掛先の信用」。ただし、回収したお金をきちんと引き渡せるかなど、申込む会社の「確実さ」も評価される
- 売掛先が個人事業主でも、毎月の入金実績や、SNS・自社サイトからわかる「素性の見えること」が裏づけになる
- 同じ債権でも会社によって判断は分かれる。一社の結果だけで決まるわけではない
売掛先が「個人事業主」だと、なぜ難しいのか
ファクタリングの審査で中心に見られるのは、申込む会社そのものよりも、その先にある「売掛先」の信用です。売掛先が法人なら、決算や登記から信用をある程度たしかめられます。ところが売掛先が個人事業主だと、確認できる情報が限られ、裏づけが取りにくい。そのぶん評価は慎重になりやすく、会社によっては見送りになることもあります。
この会社は、商材を多数の個人事業主に卸し、その人たちに販売してもらう形をとっていました。つまり売掛先が、個人事業主の集まり。だから資金化の相談でも、はじめは折り合いがつきにくい場面があったようです。
「毎月の実績」と「素性の見えること」
流れが変わったのは、取引の中身が見えてからでした。毎月、同じ個人事業主たちから継続して入金があり、その記録がきちんと残っていた。単発ではなく、積み重なってきた取引です。
さらに、相手が個人事業主といっても、SNSや自分のサイトを持っていて、どんな人が、どんな商いをしているのかが見えました。顔と仕事が見える——いわば「素性のわかる相手」だったのです。数字の裏づけ(入金の履歴)と、人の見える化(透明性)。その両方がそろっていたことが、評価を後押ししました。信用は、肩書きだけでなく、積み重なった事実と、見えていることにも宿る。現場で印象に残ったのは、その一点でした。
見られるのは、売掛先だけではない
もうひとつ大切なのは、評価されるのは売掛先だけではない、ということです。回収した売掛金を、申込んだ会社がきちんと引き渡せるか。税金や社会保険料の滞納で口座が差し押さえられる心配はないか。入ってきたお金を、つい別のことに使ってしまわないか。こうした申込む会社側の「確実さ」も、あわせて見られます。(回収したお金の引き渡しについては、回収金の引き渡しの記事でくわしく触れています。)
そして、同じ債権でも、会社によって得意な分野や判断の基準は違います。一社で難しくても、それがすべての答えとは限りません。この会社の場合も、経営者が体調を崩して数か月休業し、売上が一時的に落ちた時期の資金の谷を越えるための相談でした。最終的に、積み重なった実績という裏づけを評価できる会社と条件が合い、必要な資金化ができています。
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詳しく読む:売掛先が個人でもファクタリングできる?通りにくい理由と、通ったケース →📝 この記事のまとめ
- 中心に見られるのは売掛先の信用。ただし、申込む会社が回収金を確実に引き渡せるかなども評価される
- 売掛先が個人事業主でも、継続した入金実績や「素性の見えること」が裏づけになる
- 会社によって判断は分かれるので、一社の結果だけで諦める必要はない
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