この記事の監修・編集について
本記事は、株式会社GKMが運営する「法人資金支援センター」編集部が作成・編集しています。当編集部は、登録いただいているファクタリング会社各社への取材・ヒアリングをもとに、実務に即した情報をまとめています。掲載内容は一般的な情報提供であり、特定の業者をおすすめするものではありません(私たちの約束)。法律の解釈は専門家によって見解が分かれることや、時代とともに変わることもありますので、実際のご契約にあたっては契約書の内容をご確認のうえ、必要に応じて弁護士等の専門家にご相談ください。専門用語はファクタリング用語辞典でも確認できます。
結論:追加書類は「疑い」ではなく「確認」
先にお伝えしたいことがあります。追加の書類を求められても、それはあなたが疑われているわけではありません。ファクタリングは、売掛金という「これから入るお金」を買い取る取引です。だから買い取る側は、「その売掛金が本当に存在し、確実に入金されるか」を確認する必要があります。追加書類は、そのための確認の材料にすぎません。 そもそもの取引の仕組みは、ファクタリングとは?をご覧ください。
そして、この記事でいちばんお伝えしたいのはここです。取引の透明性が高く、書類がきちんと揃っている人ほど、審査はスムーズに進み、結果として手数料などの条件も良くなりやすい。追加書類は「通りにくい人のための関門」ではなく、「状況を正確に伝えるための手段」なのです。
基本書類と追加書類の違い
ファクタリングの申込では、まず基本となる書類があります。請求書、通帳のコピー、本人確認書類などです。これらは、ほぼどの会社でも必要になります(くわしくは必要書類の解説や必要書類チェックリストをご覧ください)。
そのうえで、取引の内容や申込者の状況によって、追加で確認のための書類が求められることがあります。これは会社や案件によって変わります。以下では、代表的な追加書類と、それが求められる理由を説明します。理由が分かれば、不安もやわらぐはずです。
追加で求められやすい書類と、その理由
1. 資金の使いみちが分かる書類
「その資金を何に使いますか」と聞かれ、支払先からの請求書などを求められることがあります。材料費・外注費・仕入れなど、使いみちを確認するためです。これは、申込者の話と実際の資金需要が一致しているかを確認する意味があります。
なお、提出する書類にクレジットカードの番号など、取引と関係のない個人情報が含まれる場合は、その部分はマスキング(黒塗り)して提出して問題ありません。必要なのは「何に・いくら支払うか」が分かることであって、無関係な番号ではありません。
2. 取引のやりとりが分かる記録
取引先とのメールやメッセージのやりとり(スクリーンショットなど)を求められることがあります。これは、その取引が実際に行われているかを確認するためです。請求書だけでなく、やりとりの記録があると、取引の実在性がより明確になります。
3. 他社のファクタリング契約書
すでに他社でファクタリングを利用している場合、その契約書を求められることがあります。理由は、同じ売掛金を複数の会社に重ねて売る「二重譲渡」を防ぐためです。二重譲渡は契約違反や不法行為となる可能性がある重大な行為で、ファクタリング会社はこれを強く警戒します。正直に申告し、契約書を見せられる人は、それだけで信頼されます。
4. 分納計画書・猶予許可通知書
税金や社会保険料を分割で納めている場合に、分納計画書や猶予許可通知書を求められることがあります。これは、滞納による差し押さえのリスクを確認するためです。万が一、税金の滞納で売掛金が差し押さえられると、ファクタリング会社はその売掛金を回収できなくなります。だからこそ「きちんと分納の手続きをしているか」を確認します。逆に言えば、分納の手続きをして書類を示せる人は、利用できる可能性が十分にあります。
「自分の場合はどうだろう」と気になったら、まずは無料でご相談ください。複数社にまとめて相談でき、状況に合う会社を比べて選べます。
無料で一括査定する簡単30秒・最短即日対応・法人/個人事業主対応なぜ「透明性が高い人」ほど得をするのか
ここまで読んで、お気づきかもしれません。追加書類はすべて、「取引が本物で、リスクがないことを確認する」ためのものです。ということは、最初から取引の中身がはっきりしていて、隠すことのない人ほど、確認がすぐ終わる。結果として、審査が早く、手数料などの条件も良くなりやすいのです。
これはファクタリングに限った話ではありません。お金を扱う取引すべてに共通します。「見せられるものが多い」ことは、強みです。請求書、やり取りの記録、納税の状況——こうしたものをサッと出せる会社は、それだけで「きちんとした事業者だ」と評価されます。
もし今、追加書類を求められて不安に感じているなら、見方を変えてみてください。それは、あなたが自分の事業の透明性を示すチャンスでもあります。誠実に対応することが、結果的にいちばん良い条件への近道になります。
書類をスムーズに出すための準備
追加書類をすぐ出せるようにしておくと、審査は大きく前に進みます。日頃から、次のような準備をしておくとよいでしょう。
- 取引の記録を残す。請求書・発注書・納品書はもちろん、メールやメッセージのやりとりも残しておくと、取引の実在性をすぐ示せます。
- 納税・社会保険の状況を整理する。分納している場合は、計画書や通知書をまとめておきましょう。
- 他社の利用状況を正直に把握する。すでに利用している場合は、契約書を手元に。隠さず申告するほうが、結果的に信頼されます。
準備の参考に、必要書類チェックリストもご活用ください。何が揃っていて、何が足りないかを、チェックしながら確認できます。
よくある質問
Q. ファクタリングで基本書類のほかに追加書類を求められるのはなぜですか?
A. 売掛金が確実に回収できるか、取引が実在するかを、より正確に確認するためです。取引内容や状況によっては、資金の使いみち・取引のやりとり・他社の利用状況・税金の納付状況などを確認する書類が求められることがあります。疑っているのではなく、安全に取引するための確認です。
Q. 税金や社会保険料を分納していると、ファクタリングは利用できませんか?
A. 分納していても利用できる場合があります。ただし、分納計画書や猶予許可通知書などで、きちんと手続きをしていることを確認されることがあります。これは、滞納による差し押さえで売掛金が回収できなくなるリスクを確認するためです。
Q. 他社のファクタリング契約書を求められるのはなぜですか?
A. 同じ売掛金を複数の会社に重ねて売却する「二重譲渡」を防ぐためです。二重譲渡は契約違反や不法行為となる可能性がある重大な行為のため、他社の利用状況を確認する場合があります。
Q. 書類が多いと審査に通りにくいのですか?
A. 逆です。書類が揃っていて取引の透明性が高いほど、確認がスムーズに進み、審査が早く、条件も良くなりやすい傾向があります。追加書類は「通りにくい人のためのもの」ではなく、状況を正確に伝えて安心して取引するためのものです。
書類の準備ができたら、複数社の条件を比べてみませんか。順位もおすすめもつけません。あなたの目で、あなたに合う会社を選べます。
無料で一括査定する簡単30秒・最短即日対応・法人/個人事業主対応
隠さないことが、いちばんの近道
資金繰りが苦しいとき、「これは言わないほうがいいかな」と、つい身構えてしまう気持ちは分かります。でも、ファクタリングに限らず、お金の取引では「隠さないこと」がいちばんの近道です。追加書類を求められるのは、疑われているからではなく、あなたの状況を正確に理解しようとしているから。そこで誠実に応えられる人は、結果的に早く、良い条件で資金を得られています。見せられるものを、堂々と見せる。それが、信頼され、損をしない最大のコツだと、私たちは考えています。
編集部ノートをもっと見る →